2015年12月12日

ローゼンケーニッヒ

このエントリーは、ボドゲ紹介 Advent Calendar 2015 の12日目です。
前日は、きゅんさんの『K2』でした。



★手軽に遊べる陣取りゲーム、ということで

ボクは所謂陣取りゲームが大好物でして、例えば『レーベンヘルツ』であり、最近だと
キングダムビルダー』なんかもいいですね〜。

一方で陣取りゲームって、コマをたくさん配置したり長考がちになったりと、一般的にちょっと
手間が掛かりそう。。。という印象もお持ちの方も多いのではないかと勝手に思っているワケ
(超偏見w)ですが、今回紹介するのは超お手軽に陣取りの醍醐味を味わえる
エレガントな作品です!

■『ローゼンケーニッヒ』

写真 2015-12-09 7 33 35.jpg
【ゲームの基本情報】
メーカー KOSMOS
デザイナー
 ディルク・ヘン
 (『アルハンブラ』など)
プレイ人数 2人専用
プレイ時間 30分程度
入手 国内ショップで販売中

非常にエレガントなボックスアートですね(ウットリ)。
ちなみに、こちらは現在国内で流通している紙箱版で、以前は缶入り版も
流通しておりました。

▼ゲームの背景

このゲームは、15世紀のイングランドで起きた「薔薇戦争」をテーマにしています。
(ランカスター家とヨーク家による覇権戦争)
ランカスター家が「赤薔薇」を、ヨーク家が「白薔薇」を紋章としていたことから、
後世において
「薔薇戦争」と呼ばれるようになったんだとか。
詳しい歴史的背景に興味のある方は、Wikipediaなんかで調べてみてください(適当w)。


▼ゲームの目的

プレイヤーはそれぞれ「ランカスター家」と「ヨーク家」を担当し、マップ上で
より多くの領土を獲得することを目指します。
ゲーム終了時に、より大きな領土を保持した(=より多くの得点を獲得した)
プレイヤーが勝者となります。


▼ゲームコンポーネント

写真 2015-12-09 7 34 27.jpg
こちらは当時のイングランドを模したゲームボード。 古地図風のエレガントな
デザインですね。

写真 2015-12-09 7 34 38.jpg
都市の名称やアイコンなども描き込まれていますが、ぶっちゃけフレーバーです(笑)。
ゲーム上では、格子上のマス目のみを使います。

写真 2015-12-09 7 35 33.jpg
各プレイヤーの領土マーカー
両面仕様で、それぞれ「赤薔薇」と「白薔薇」が描かれています。
このマーカーをボード上に配置して、領土を広げていくことになります。

写真 2015-12-09 7 35 48.jpg
王冠マーカー。これはプレイヤー共通で使います。
後で説明する「進軍カード」を使って、この王冠マーカーを動かし領土を
獲得していきます。

写真 2015-12-09 7 36 41.jpg
これが王冠マーカーを進めるための進軍カード
剣が8方向のいずれかに描かれていて、これが「王冠マーカーの進む方向」を表します。
一方、上に描かれたローマ数字(T〜V)は「王冠マーカーを進める数」になっています。

写真 2015-12-09 7 37 33.jpg
こちらは騎士カード。各プレイヤー4枚ずつを持ってスタートします。
コイツを使うことで、相手の領土を強奪することが可能になる特殊カードです。


と、こんな感じで実にエレガントなゲームコンポーネントです。


▼ゲームの遊び方

進軍カードをよく混ぜたら、裏向きで山を作り各プレイヤーに5枚ずつ配ります。

写真 2015-12-09 7 38 51.jpg
配られたカードは、表向きにしてこんな感じにボードの上下に並べて配置します。
これが、それぞれのプレイヤーの手札となります。
(ちなみに、ボードの王冠マーク側に「ヨーク家(白薔薇)」のプレイヤーが、
 その対面側に「ランカスター家(赤薔薇)」のプレイヤーが座ります)

残りのカードは、共通の山札として脇に置いておきます。

写真 2015-12-09 7 39 07.jpg
王冠マーカーは、ボードの中央の(太陽が描かれている)マスにデデーンッと配置。

ランカスター家のプレイヤーからゲームを開始します。
手番になったら、以下の3つのアクションからいずれかを選択します。
  1. 手札の進軍カードを1枚選び王冠マーカーを進める
  2. 進軍カードを1枚山から補充して手札に加える
  3. 進軍カード1枚と騎士カード1枚を使って相手の領土を奪う
なおこのゲーム、自分からパスすることは許されません。
上のアクションのいずれも「全くできない」ときのみ、自動的にパスとなります。


[1.手札の進軍カードを1枚選び王冠マーカーを進める]

このゲームの基本のアクション。
手札(自分の前に並べた表向きの進軍カード)から1枚を選んで、王冠マーカーを進めます。

写真 2015-12-09 7 39 27.jpg
例えば、このカードを選んだ場合、

写真 2015-12-09 7 39 46b.jpg
こんな感じでカードの「剣の向き(右側)」へ、「カードの数字(2)」のマス分、
王冠マーカーを進めるワケですね。

王冠マーカーが進んだ先が、すなわち自分の領土として獲得されます。
王冠マーカーの下に、領土マーカーの自分の紋章側を上にして配置します。
(使った進軍カードは捨て札にします)

このとき、必ず「王冠マーカーが移動可能な」進軍カードを選ばなければダメです。
移動可能な、というのはつまり、

  • 進軍カードの「方向」へカードの「数字」分、王冠マーカーを移動可能(ボード外に出ない)
  • 移動先のマスに他の領土マーカー(自分・相手含め)が無い

ということなので、手札の進軍カードで「どのマスにも移動できない」場合、この手番では
このアクションを実行できません。
(後半、ボード上に領土が広がってくると、往々にしてこの状況が発生します)
※ただし、相手の領土マーカーがあるマスは「騎士カード」を使って領土を奪うことができます(後述)。

[ところで、このゲームにおける「陣地」とは…]

陣取りゲームなワケなので、当然「ボード上にたくさん自分の領土マーカーを
置くんだろ?」ということなのですが、このゲームでは

  • 領土マーカーが隣接するマス(斜め除く)で繋がっている=より高い得点

となります。
なので、できるだけ自分の領土が上下左右に繋がっていくように、領土マーカーを
配置する必要があります。

[2.進軍カードを1枚山から補充して手札に加える]

もし自分の手札が4枚以下(1枚以上のカードを使用済)の場合、王冠マーカーを
移動させる代わりに、山札から1枚カードを補充することができます。

写真 2015-12-09 7 41 04b.jpg
補充したら、即座に表向きにして手札の列に加えます。
補充するタイミングは自由(5枚使い切ってからでもいいし、1枚使って次の手番で
1枚補充…でもOK)ですが、1手番で補充できるカードは1枚だけです。

手札が5枚ある場合、補充はできません。
手札のカードを捨てて山札から補充し直し。。。なんて都合の良いアクションも
もちろん不可。

もし手札の進軍カードが1枚も使えない(カードで移動可能なマスが無い)場合、
手札が4枚以下なら、このアクションを選ぶしかありません。

[3.進軍カード1枚と騎士カード1枚を使って相手の領土を奪う]

さて「1.」のアクションで「相手のマーカーがあるマスへは移動不可」と言いましたね。
アレはウソだw

開始時に4枚持っているこの「騎士カード」、コイツで相手の領土を強奪する
ことができます。 どうするかというと。。。

写真 2015-12-09 7 42 48b.jpg
相手の領土マーカーがあるマス」へ王冠マーカーが移動可能な進軍カードを選び。。。

写真 2015-12-09 7 42 59b.jpg
騎士カードを1枚、いっしょに出すだけ!

写真 2015-12-09 7 43 14b.jpg
これで、そのマスの領土マーカーを自分の紋章側にひっくり返します。
※使った騎士カードは捨て札になります。
  4枚持ってゲームを開始するので、4回までおこなえることになります。

前述のとおり、このゲームでは「できるだけ領土を繋げる」ことが重要なので、
相手の長い長い領土は、できるだけ分断しておきたい。。。!
ということで、この騎士カードを上手く使うことで、領土の得点を
一気にひっくり返すことが可能。

実にエレガントかつダイナミックです!!

しかしながら、騎士カードで一点、重要な注意点が。
進軍カードが使えない(移動可能なマスが無い)場合、パスまたは補充することに
なりますが、もし「騎士カードで相手の領土を奪えば移動可能」な場合、

必ず騎士カードを使って移動しなければならない

というルールがあるのです。
なので、使いどころの需要な騎士カードですが、温存しすぎると思わぬところで
ムダに使わされることもあります。
ボクも実際、よくコレが原因で敗北を喫することがあります(笑)。


▼ゲームの終了

以下のいずれかになったら、ゲーム終了です。

  • どちらのプレイヤーも手札5枚で、かつ手番でどちらも移動できない
  • 最後の領土マーカーがゲームボード上に配置された


▼得点計算

さて、ゲームが終了したらお待ちかねの得点計算。
ゲームボード上の自分の領土マーカーの数を見ていきます。

写真 2015-12-09 7 45 49b.jpg
このとき、マーカー同士が(斜めを除いて)繋がったものを「1つの領土」として、
各領土の得点計算します。

写真 2015-12-09 7 44 36b.jpg
1個だけ置かれた(他のマーカーと繋がっていない)領土は、コレで「1点」。

写真 2015-12-09 7 44 50b.jpg
2個繋がったコレ。「2点」ではなく。。。
「2x2=4点」になります!

このゲーム、「繋がっているマーカー数の2乗」が、その領土の領土の得点となります。
なので、マーカーが1個増えるだけでも得点が飛躍的に増加することになります!
(「5x5=25点」なのが、1個増えると「6x6=36点」になる)

写真 2015-12-09 7 45 20b.jpg
仮にココまで繋がると、「12x12=144点」!!!


写真 2015-11-13 20 04 18.jpg
ちなみにこちらは先月、根津にある「コロコロ堂」さんにお邪魔して
店員さんと一戦お相手をいただいた際の終了時。 
お互い最大領土が「18x18=324点」となった図です(笑)。
(このときは、他の領土の数で惜敗いたしました。無念)

なので、

  • 自分の領土は、できるだけ長く繋がるように
  • 相手の領土は、できるだけ分断して短くなるように

というのがゲームの基本戦略となってきます。

お互い相手の5手先までのカードは見えているので

 「あいつココ狙ってるのかな…」
 「ココに動かすと、次あそこを取られるか…」

などなど、特に後半ボード上が詰まってくると非常に悩ましく、
小箱ながら戦略性が高い
とはいえ、カードの引き運にも左右されるので、必ずしもアブストラクトに寄り過ぎない
あたりのプレイ感が非常に心地よく、終わった後「よし、もう一戦!」となる
良質のゲームではないかと。

※ちなみに360円と有料ですが、iPhoneアプリも出ています。
  日本語にも対応しており、非常にクオリティ高いです。



★2人用ゲーム好きには、ぜひオススメしたいゲーム!

ボクは2人専用ゲームって案外好きでして、

  • 相手が1人なので、濃密なインタラクションを味わえる
  • 人数固定なので、ゲームバランスがよく練られている
  • 短時間でサクッと遊べて、リプレイ性も高い

作品が多いのではないかな〜と勝手に思っております。

本作は2人用ゲームの中でも古典でありつつ今遊んでも色あせない面白さ、なにより
現在でも入手可能なものとして、大変オススメしたいゲームでございます。
  1. とにかくコンポーネントがエレガント。センスある!
  2. 戦略要素とカード運の絶妙なバランスで、リプレイ性も高い
  3. いろんな人とも、同じ人とも繰り返し遊びたくなる
2人用ゲームをよく遊ばれる方には、ぜひ一家に一台!という感じです(笑)。

昨今2人用ゲームだと、ウヴェ様の『パッチワーク』が女性人気が高いと
聞いたことがありますが、

写真 2015-12-09 7 43 50.jpg
コレもきっと女性受け良いハズ! こんなにエレガントだし!!



ということで、明日のボドゲ紹介 Advent Calendar 2015
sun baconさん『村の人生』です。

個人的に気になるタイトルなので、楽しみですね〜。









posted by ハルバラド at 08:56| Comment(0) | TrackBack(0) | ボードゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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